選ばれるPTになるためのポジショニング入門。

理学療法士
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急性期の患者さんにリハビリをする際にとっても大事になってくるポジショニング!

リスク管理の観点からも重要です!!

介護士の方のほうがポジショニングについて考える機会は多いと思いますが、

最近では介護分野に進出している理学療法士の方もいると思うので書いていきたいと思います。

今回は入門編ということで、ポジショニングの基礎的な知識についてです。

ポジショニングが上手だと患者さんの負担も減りますし、他職種から信頼を得る事もできます。

選ばれる理学療法士になるためには必要不可欠です。

私は5分で腰痛が治る!とかそういった技術はこのページでは学べないかもしれません。

しかし、理学療法士の質を高めるという点では、役立つことを載せていくつもりです。

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ポジショニングとは?

ポジショニングとは運動機能障害がある方にクッション等を使って、身体各部位の相対的な位置関係を設定して、目的に応じた姿勢を安全で快適に保持することです。

いまいちピンときませんね。笑

ざっくり言うと相対的とは、右肩と左肩が同じ位置にあるとか、首の位置はどうかとか、足首の角度は同じかとか、そういうことです。

ポジショニングが必要な人は寝たきりの人が多く、体動がない人がほとんどだと思います。

なので、関節を相対的位置に持ってくることは理想なのですが、臨床では難しい場合が多いです。

ポジショニングの目的と方法は多岐に渡りますが、

褥瘡予防気道クリアランス下側肺障害の予防・治療VAP予防

この四つが代表的なものだと思います。

ここで補足。

VAP(ventilator-associated pneumonia)とは、人工呼吸器関連肺炎のことです。

気管挿管下の人工呼吸患者に、人工呼吸開始48時間以降に新たに発生した肺炎のことをいいます。

外因性の場合は、原因として人口呼吸器を介して進入する場合があり、

内因性の場合は、口腔内の分泌物が下気道へ侵入することが原因として考えられます。

VAPは急性期病院に従事しているセラピスト以外はあまり関係ないかもしれませんが、肺炎が起こる過程を考えてみればなにか出来ることはあるはずです。

ポジショニングが下手だと起こること・・・

ポジショニングが上手くいかないと、患者さんに不利益が生じてしまいます。

それも、トラブルは一つだけではありません。

簡単に例を挙げてみましょう。

  • 不良姿勢が固定化
  • 関節可動域が低下
  • 呼吸機能低下
  • 摂食・嚥下機能低下
  • 褥瘡の発生
  • 心理面の低下
  • 介助量の増加

簡単に挙げるだけでもこれだけあります。

逆に言えば、患者さんに合わせたポジショニングが上手に出来ると、さっき挙げたことは回避することができるんです。

そして、上手に出来るといいことばかり!!!

  • 筋緊張の緩和・予防
  • 呼吸改善
  • 浮腫改善
  • 活動を促す
  • 安楽姿勢作り
  • その人らしさを広げることが出来る

リラックスしてリハビリを受けることができる環境を作ることが出来れば、さらに理学療法の効果が高くなるはずです。

これが、患者さんの信頼を得られるということに繋がっていきます。

患者さんの状態がよくなると、患者さんだけではなく患者さんの家族や他職種の医療スタッフからの信頼も得られるので動きやすくなります。

ポジショニングの基本

ポジショニングを始める前に、大事なことを四つ!!

①目的に応じてポジショニングの方法を変えること。

褥瘡予防?運動しやすいように?食事がしやすいように?眠りやすいように?と考えるとポジショニングを決めるときのヒントになると思います。

②長時間の同じ姿勢は苦痛であることを理解すること。

健康な人はいやな姿勢になれば、1秒以内に圧を変化させています!

③座位は崩れやすいものだと理解すること。

患者さんは抗重力位を取れないほど、体力が落ちています。

④どうすれば改善する?どの位置が快適?

トライアンドエラーを繰り返し、精度を高めましょう。

ポジショニングを始める前に、この四つだけはしっかり頭に入れておくといいと思います!!

ポジショニングの中止基準

中止事項については、しっかり学んでおきましょう。

なにが駄目なのか知っていると最低限患者さんを守ることが出来るからです!!

先輩が禁忌事項をしてしまった、という場面に何回か遭遇したことがあります。

その場合、やった側よりも、禁忌事項をされた側の苦しみは相当です。

禁忌とは絶対に、やってはいけないことです。

その後に起こることを考えれば、中止事項を先に伝える理由が分かると思います。

ポジショニングは人それぞれ違いますが、禁忌事項は変わりません。

ポジショニング導入中止基準

生命維持装置を装着しており、座位が保持できない。

致死的不整脈の出現を認める。

心係数2,2L/min/㎡以下。

収縮期血圧80mmhg以下・160mmhg以上。

心拍数60/min以下・120/min以上。

呼吸数30/min以上、呼吸パターンが変調。

ポジショニング中止基準

心電図上ST変化を1mm以上認める。

不整脈の出現・収縮期血圧80mmHg以下、160mmHg以上もしくは目標血圧範囲外。

心拍数60/min以下、120/min以上、安静時より20/min以上上昇。

呼吸数30/min以上、呼吸パターンの変調。

急性期では重要になる方々が多いと思います。医師に確認も場合によっては必要かと思いますので、頭の片隅にでも入れといてください!

ポジショニングの注意点

身体の歪みや筋緊張を把握すること。

頭部から足部への順番で体位変換をすること。

残留したズレを解除すること。

重力を利用してポジショニングを行い拘縮を予防すること。

自動運動を防がないこと。

ポジショニングの当初は小まめに調整すること。

ポジショニングの注意点を見てみると、相対的な位置関係を設定するヒントがたくさんあります。

先ほども言いましたが、健康な人はこの姿勢いやだなーーと不快に思った瞬間に、姿勢を正します。

しかし、それが難しい患者さんに対して理学療法士はどうすればいいのでしょうか。

正しい位置を見つけてあげることがベストですね。

褥瘡について知ろう!

定義としては、

圧迫や圧迫とずれが組み合わさった結果、骨突出部の皮膚や皮下組織に限局として生じた損傷。

多くの介在要因や増悪因子も褥瘡と関連付けられているが、それらの重要性はまだ解明されていない。

となっています。

簡単に言ってしまえば、床ずれです。

長時間同じ姿勢でいると、毛細血管の変形や血流障害が起こってしまいます。

ポジショニングの知識が大事なのは、こういったことを防ぐことが出来るからです。

後発部位は体位によって変わってきますし、また在宅か入院しているかによっても変わってきます。

褥瘡発生リスクは、

応力×時間×頻度

この値が大きいほど高いとされています。

この中でコントロール出来るものは・・・?と考えていきましょう。

また、栄養状態が低下している場合や皮膚湿潤(多汗・尿失禁・便失禁)などによって、褥瘡になるリスクが3倍から6倍高くなるといわれています。

最後に・・・・

最後になりますが、余裕があれば患者さんの気持ちを想像するだけではなく、

患者さんのマネをしてみるのも良いかもしれません。

百聞は一見にしかず!!!

得られるものはとても多いと思います。

今回はポジショニング入門編を読んでいただきありがとうございました!

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