廃用症候群を知ろう!

理学療法士
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今回は廃用症候群について書いていきます。

学校では習いますよね?

多分、習うと思います。私は習いました。

でも、あまり覚えていませんでしたけど。。。。

PTになり、改めて勉強しなおしました。

急性期で働く理学療法士のみなさまには直結する考え方なので、

パパPTと一緒に勉強していきましょう!

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リハビリが遅れると全身の状態が悪くなる?

理学療法士なら分かると思うのですが、高齢の方や怪我をしている方はものすごいスピードで体力がなくなっていきますよね。

それが安静位でい続ける場合、失われるスピードはさらに加速します。

悪くなるのは早いのに、その失われた体力や筋肉を取り戻すのはとても時間がかかります。

スポーツ選手などが、怪我をして間もないのに安静にせずに、健康なところからリハビリを始めているシーンをテレビを通して見たことがある人も多いのでは?

それなのに、高齢者のリハビリを行うはずの大半の病院ではなぜそうではないのか?

高齢者の方にとってリハビリや、理学療法士が与える影響を学生の皆さんや、新人の皆さんに知っておいてほしいと考えています。

これからは保険制度もどんどん変わっていきますし働き方改革もさらにすむことでしょう。

理学療法士に選ばれる病院・患者さんに選ばれる理学療法士の時代が来ます。

少しずつ、勉強していきましょう!

廃用症候群とは?

分かりやすくいえば、体を使わずに安静にしている期間が長くなるにつれて、全身に悪影響が出てしまうのが廃用症候群です。

廃用症候群について説明する前に、症候群という言葉の意味について説明を少ししておきますね。

ある病的状態の場合に同時に起る一群症状をいう。これらの症状は,いずれも必ず起るとはかぎらないが,同一の根本原因から発するものとして一つの方向を示し,まとまった病状疾病本質に近づくための出発点となるものである。

https://kotobank.jp/word/%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4-79173

つまり、廃用症候群とは体を使わないことによって起こってしまうであろう症状のことをまとめた呼び方です。

廃用症候群では、どんな病状が起こりえるのでしょうか??

三つのグループに分けて説明することが出来ます。

最初に理解しておいてほしいことなのですが、これは誰にでも起こる可能性があります。

運動器障害
・筋力低下、体力低下
・筋萎縮、関節拘縮、骨萎縮、異所性骨化、骨粗しょう症
・腰背部痛、肩関節周囲炎
循環・呼吸器障害
・エコノミークラス症候群、深部静脈血栓症、肺塞栓症
・肺炎(誤嚥性肺炎)、沈下性肺炎
・心機能低下、起立性低血圧、
・浮腫、褥瘡
自律神経・精神障害
・鬱
・気力低下
・せん妄
・見当識障害
・便秘、尿失禁、便失禁、低体温症

めっちゃ多い!!!

この症状が単独ではなく、いくつか同時進行していくと考えると怖いですよね。

しかも、多くの場合は直すことが出来ません。

それに加えて、廃用症候群の怖いところは悪循環に悪循環が重なってしまうというところです。

怪我する→良かれと思って安静にする→さらに足の筋肉落ちる→転びやすくなる→リハビリ怖い→動かなくなる→寝たきり・・・・

分かりやすく、極端に言えばこういうことです。

説明したとおり目に見えないところにまで影響が出てきます。

しかも、全てが同時進行です。

メンタルが弱くなったり、認知症のような症状が出たり、血栓が出来てしまったり。。。

高齢者の方のこういった症状が同時進行してしまうと、本人のみならず支える側の家族としてもとても苦しい状況になってしまいます。

ならないためにはどうするか、理学療法士が出来ること

廃用症候群にならないためには、動けるうちに動く!

これに尽きます。

体力があるうちに動ける人は、動ける範囲で動くこと。

特に日本は、入院日数が長くなる傾向にありますよね。

患者さんからしても、家にいるよりは病院にいる方が安心で安全だと思い込んでいる部分もあるような気がします。

しかし、怪我した足は治ったのに廃用症候群の影響があって動けなくなってしまった、帰りたくても帰れないという状況になっている患者さんを何度も見てきました。

確かに、病院にいる方が安全ですが、そのせいで体力の低下を招いてしまうことも多くあります。

動きのプロである理学療法士がいるにもかかわらず、そういうことが起きてしまっているのは悲しいことだなと思います。

こんなことを言っていいのかと思いますが、入院日数が長いのと、しっかり診てくれているというのは違うと考えています。

廃用症候群の予防策として理学療法士が出来ることは、

その人に合ったリハビリを提供するということです。

その人に合ったリハビリとは、

体調管理をしっかりする
意思の疎通を図る
運動の大切さを患者さんだけではなく、家族にも理解してもらう
きちんと運動すれば怖くないことを知ってもらう

こういったことをしっかり出来るようになれば、患者さんが不利益をこうむることが少なくなってくるのではないでしょうか。

医師だけではなく、理学療法士の中でも

・転倒すると危ないから
・本人が動くのを嫌がるから

という理由で動かす理学療法を避ける傾向にあると思いますが、

実際患者さんのためになっているのか?ということを考えてみてください。

その病院の慣例のようになっている場合もあるので、学生さんや新人さんにとって難しいことも多くあると思いますが、疑問に思い続けるということはとても大事ですよ。

マッサージ師?

廃用症候群に関連して、パパPTが考えることなんですけど。

病院にいくと、

患者さんを寝かせて揉む。

40分間揉み続ける。

とにかく揉む。

そして、次のマッサージを予約して帰っていく・・・・。

これよく見る光景ですよね。

果たしてこれは理学療法の本来の姿なのかな?と考えます。

マッサージのようなリハビリは、

圧倒的に体を動かす時間が少なくなってしまいます。

どれくらい体を動かすのが理想的?

病院での揉む治療に加えて、家でもしない、病院では寝たきりで・・・・

という状態が続くと、遅かれ早かれ寝たきりに繋がってしまうのではないでしょうか。

私は患者さんには、日常生活の中で出来るリハビリを勧めています。

例えば、立ったり座ったりすることも、患者さんの状態に合わせて、いい状態でさせてあげること。

それだけでもいい運動になると思います。

これを何回か繰り返すだけでも、高齢の方にとったらいい運動になります。

何度も言いますが、リハビリは理学療法士だけがやるものではありません。

特に高齢の方や寝たきりの方は自分で自分の体を動かすのが難しい状況にあるので、理学療法士以外の家族の方や、介護士の方、看護師の方の協力もとても大事です。

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